少し早いけど

  いつの間にかこのブログを始めて一ヶ月経ち、もう十一月も終わりそうだ。今年もあと一ヶ月しか残っていない。あっという間にクリスマスが来て、歳末セールが始まり、紅白が流れて新年がやって来る。そのことが少し恐ろしい。私は今そんなことを思いながら、冷えるアパートの自室でふるえている。電気代が頭をよぎるせいで、暖房をつけることにいまいち踏み切れないのだ。なさけないや。

 

 思いつきで始めたこんなことが、よく三日坊主にならないまま続いているものだと我ながら思う。生活が劇的に変わったわけでもないけれど、それでもちょくちょく更新のためにキーボードを叩いていると、自分の生活も昔と変わったもんだと感慨深くなったりすることがある。自分がブログをやっている。なんだか妙な気分になる文言だ。

 時間が経つのが早いけれど、その中で人は確実に変わるものらしい。今年も随分いろんな事があったし、残りまだ一ヶ月もあるのだから、もっと何か起こるかもしれない。ぼんやりと一人でモニターを眺めていても、そんな予感があるからやっていけるのだという気がする。

 

 書いていて思い出したが、年末、人はどう過ごしているのだろう?

 基本は紅白か、ガキ使だろう。あるいはジャニーズカウントダウンか、それとも二年参りにでも出かけているか、さもなくば何もせずいつも通りに就寝しているか。概ね、そんなところだろうか。

 私は、年末には基本苦い思い出が多い。なぜなら、テレビ番組の選択権をすべて母親と妹がもっていくからだ。彼女ら二人はジャニーズ狂いであり、それ故まずは紅白を生で見、しかる後ジャニーズカウントダウンに移行するという流れを毎年飽きもせず繰り返している。しかも生で見るだけでは飽き足らず、録画すらその二つで固定し、ひどいときはその録ったものを二年近くもとっておいて、ごくたまに見る。おかげでガキ使を見たい私は排斥され、録画すらさせてもらえない始末である。よって私の年末の楽しみは、紅白で自分の好きな歌手が出ているシーンぐらいしかない。去年はそんな状況が見え見えだったので、ついに家族と過ごさなかった。

 女天下というのは、やりにくいものである。まして趣味もソリも合わないのだから、ますますやりづらい。血族ほど自分から遠い存在もないと、こういうとき私は思う。

 どうせ今年も、彼女らは演歌やロックバンドは全部端折って、若々しいイケメンたちの映像を見続けるのだろう。そのことを考えると既にげんなりする。

 ああ、笑ってはいけないシリーズで年越ししたい。切なる願いだ。