Star Inn Tokyo日記 13

 今更ここに書くまでもないが、戒めとしてあえて。昨日更新し損なった。ついに丸一日空きを作ってしまった。いや、今までだってちょくちょく日付超えてから更新した記事があるからそれも今更なのだが。しかし、自覚は必要だ。なぜ忘れてしまったのかは皆目見当がつかない。確かに飛び入りのお客こそあって慌てたりしたが、特に客入りが多いとかいう日ではなかった。やはり、慣れから来る緩みか。人を真に堕落させるのは単調と退屈ということなのだろう。いや、単調というのは違う。ここは単調なんてとんでもないことばかりだ。今日も若い男性団体のお客が、持ち込んだスマブラで盛り上がっているのを見た。仲良くしてくれた関西弁混じりのアメリカ人たちも、次は静岡に向かうんだ、といってチェックアウトしていった。日々いろんな客がやってきては去っていく。そのどこが単調か。

 まあともかく、忘れた。そのことだけはしっかり覚えておく。

 

 

 週末ということもあってか、今日は予約が多かった。今日だけでキャパギリギリの数のベッドを用意している。ひたすらのベッドメイキングはアレルギーとの戦いだ。一つ敷いては鼻をかみ、一部屋終われば顔を洗う。その繰り返し。明日、いや今日も結構な数の予約が入っている。ありがたいことだ。誠心誠意敷かせていただこう。眠ったあとで、の話だが。

 チェックインのための用意をした後で、今日は高校時代の先輩たちと渋谷で飲んだ。しばらくぶりに会う人たちだが、いつも変わらずにいろんな話で俺を可愛がってくれる。そういう人たちがいるから、飽かず東京に帰ってこようと思うことができる。いいことばかりというわけでもない高校時代だったが、財産を作っておけたのは本当に僥倖だった。おかげでいつも楽しみがある。先輩方、いつもありがとう。

 大分遅くまで飲んでいたので、帰りは終電になった。おかげでこうして日付を跨いでの更新になっているわけだが、終電に乗って分かったことがある。今までレイトチェックイン(規定時間以後のチェックイン)のお客はこれに乗っていた人たちも少なからずいたのだろう。きっとさぞ、疲れていたんだろうなと思った。かつてアメリカに行ったとき、飛行機の中でろくに寝られずホテルへ向かうシャトルの中で危険も顧みず爆睡したことがあったが、旅行というのはやはり体力が求められる行動だ。ここは寝ること、休むことに特化した施設。そんな人たちがぐっすり休めるようなベッドを、明日も頑張って用意しよう。そんな気持ちになった。

 

 

 青砥は都心からいささか距離があるので、移動があるときはよく本を読んでいる。

 ようやく、読んでいた「ドグラ・マグラ」が終わりに近づいてきた。

 そして、ここでの仕事もあと一週間。

 季節もそろそろ、秋が見え始めている。いろんなものが、変わろうとし始めている。

 また猛暑だと、JRの社内電光板は主張していたが。

 やれやれ、クーラーにまだまだ、頑張ってもらわなければ。