Star Inn Tokyo日記 4

 

 よく、悪い星の巡り、なんて言い方をする。昨日は最後の最後、まさしくそんな感じだった。単純に言うと、クレーマーがいらっしゃった。就寝直前のことだったので、疲れ果ててそのまま眠り込んでしまった。このブログの記事すら書き終わった段階でのことである。世の中、警戒を解いてはならぬということか。

 

 

 星の巡りが悪いとき、空にはどんな星が輝いているのか。試しに今日、煙草を吸いながら空を見上げてみた。だが、東京の空はスモッグにまみれ、星など少しも見えやしない。ただ一つだけ見えたのは、金星と思しき黄色っぽい星だけだった。あれが私の、悪い星だったのだろうか。昨日も行った橋、きちんとした名称は青砥橋、でのことだ。今日は写真をちゃんと撮ってきたので、アップしておこう。幸い久しぶりにちゃんと晴れたので、はっきり取れた。

 手前の真っ黒な部分が中川。左端の細いものが、スカイツリーである。

 写真でも分かるが、多くの東京都心部の町と同じく、青砥の町も夜は明るい。この建物周辺は住宅が集中しているが、駅のほうに行けばぎらぎらと輝く街灯やネオンに出くわすこととなる。そんな文明の光に、ちっぽけな星々はすぐかき消されてしまう。今の住処からは、よく星が見えるんだが。なにせ田舎だ、明かりなんてさっぱりである。星空を見上げるのが好きな人間には、物寂しい景色だった。

 

 

 さて、本日の夕飯は、駅前の通りから一本入ったところにあった「かつ城」さんでいただいた。ビルの二階にあり、そこへ上る階段の前には年季を感じる立て看板やのぼりがたくさん立てられている。実は前日発見していたのだが、月曜定休で開いていなかった。今日こそは、での入店である。

 このビルの二階だ。

 メニューや内装も長年の味を感じさせるものばかりで、この地で長いのだろうと言うことが一目で窺えた。壁には雑誌で取り上げられた際の記事が貼られていたり、お食いの客用であろう、ボリュームが桁違いのメニューがあったり、一人でも落ち着いてのんびりと過ごせそうな雰囲気。一方で各種お酒やつまみも揃っていて、店内には飲んでいるお客さんもいた。昼は定食、夜はお酒がメインのようだ。

 ずらりとある定食の中から、鶏の唐揚げ定食を頼んでみた。写真はご飯が大盛りである。

 このボリュームである。鶏肉もそこらではなかなか見ないデカさ、加えてキャベツも山盛りである。胃袋に自信のある人向けのお店と言えるだろう。もちろん味もいい。鶏肉はしっかり火が通っていながらも柔らかく、ご飯と最高のマッチングである。お腹がすいた日はここにしようか。ちなみにこれで、大盛り100円増し含め1150円である。

 

 だんだん仕事にも慣れてきたし、お盆も過ぎようとしている。

 ただ、いつ何時、昨日のような存在が現れるともしれない。

 世の中、安心したいときほど世知辛いもののようだ。