Star Inn Tokyo日記 やってみよう。

 約一ヶ月更新を止めた間に、世間はすっかり夏休みになった。今年はどこもかしこもやたらと暑い上に、なにやらあちこちで災害だ事故だと大騒ぎしている。幸いにしてそういったものと縁のない平和な生活をしているが、思いを馳せるとはなかなか難しいものだ。

 

 さて、今日からはしばらく頑張って、毎日更新してみようかと思う。

 昨日から、東京都葛飾区青砥にある「Star Inn Tokyo」という民泊で住み込みのアルバイトを始めたのだが、なかなかどころじゃなく面白いところだったので、せっかくだからこのブログでちまちま日記っぽく書いてみようと思った次第だ。

 以下経緯。

 

 そもそもの始まりは、長い付き合いの友人からの連絡だった。彼が働いている民泊で人手が足りないので、手伝いに来てくれないか。住み込みでも構わない。ということだった。

 何度かブログ内で書いたように私は現在絶賛一人暮らし中なので、さらなる稼ぎ口を求めていた。というか金欠だった。そういう状況だったので、生活費を浮かせられてかつ金も入ってくるという話はまさに渡りに船だった。

 というわけで早速昨日、田んぼと星空の田舎にしばしおさらばし、建物ばかりの東京へとやってきた。東京にはちょくちょくやって来るが、着いたときにいつも思うのは、空気が不味い、ということだ。田舎暮らしが長くなると、東京のような都会はしんどくなる。

 新宿から山手線で日暮里、そこから京成線で青砥、辿り着いた初めての町は、せせこましく賑やかな下町だった。有り得ない安さの弁当屋、狭い路地に立ち並ぶ居酒屋、道ばたで寝転ぶ野良猫たち、人々の生活感がそこかしこに溢れている。その光景は心地よかった。

 

 しばらくの間の職場となる「Star Inn Tokyo」は民泊なので、いわゆるホテルのような漢字の建物ではなく、それだと言われなければ見間違いそうな、民家そのものといった二階建ての建物だった。そんな佇まいに、中に入る前からもう、楽しみを感じた。

 では、ちと長くなるが中のことを書いてみる。写真を取り損なったので、文章だけなのはご愛敬で済ませてほしい。

 まず狭い引き戸の玄関を入ると、すぐそこに共用のキッチンとフリースペースへの入口がある。フリースペースには巨大なテレビと二つのソファ、テーブルも二つと椅子五つ。テレビの下の棚には、スーパーファミコンニンテンドー64とWiiが仲良く同居している。既にまあまあカオスな光景だった。フリースペースの隣は一段高くなっていて、そこは扉一つ隔てて四人が泊まれる畳敷きの客室。もちろん寝具は布団だ。試しにごろごろしてみたが、久しぶりの畳はやはりよかった。日本人の寝心地好みにぴったりくる。

 さて、一階を奥へ進むとシャワールームと従業員倉庫、そして狭く急な階段。それを上れば、客室という名の二段ベッドが溢れる二階へ入る。まず階段を上がった正面に二つ目の、かつ浴槽つきのシャワールーム。その右斜め前に二つのトイレがある。階段を上がると一本の廊下、そして右側にはまずコインランドリーと洗面台、更に客用の小さなロッカー。その次には屋上への階段があり、そして唯一二段以外のベッドを備える、ダブルベッドの部屋がある。文字通りダブルベッドがでん、とあるだけだ。

 そして突き当たりには、二つの部屋へのドアがある。どちらの部屋も二段ベッドでぎっしりだ。廊下の左側にあるもう一つの部屋はドアがなくそのまま入れるが、そちらも二つの二段ベッドの間に狭い通路があるばかりで、本当に泊まることのみに特化した構造である。ま、民泊とはすべからくそういったものであるが。

 

 あとは建物ばかりの景色が見える屋上がある。そんな小さくも楽しい場所が、八月いっぱいの俺の寝床兼職場だ。今は今日の客さんたち全員部屋に入って、一人フリースペースで過ごしている。ほどよい広さで、落ち着く空間だ。

 仕事の内容や出来事も、これから少しずつ書いていくことにする。こんなことをするのは初めてなので、面白からずとも苦情は勘弁。

 

 ただ、今年の夏は、今までより刺激が多そうな気がする。

 こんなことやり出すくらいには。